いつも当店をご利用頂き誠にありがとうございます。
STAFF J太郎です。
12月に入りコート等の重衣料をお求めの方が増えています。
当店のヴィンテージアイテム達もシンデレラの方を今か今かと待ち構えています。
今回は英国ヴィンテージのアイテムの中からこちらを
『CC41』
ヴィンテージのお好きな方なら一度は見たことあるかと思うこのマーク。
正式名称はCIVILON CLOTHING(民間衣料品) 41
こちらを略したのがCC41。
第二次世界大戦時に物資が不足がおき、
時のイギリス政府が製造業者に対してデザインや素材などに制限することで
物資節約を試みた一種の贅沢禁止令です。
厳密な規定をクリアしたアイテムにはこのCC41マークのタグやスタンプがつけられ、年代として52年頃まで続いていたといわれています。
そんなCC41ですが有楽町店では現在コート等数点のアイテムが店頭に並んでおります。
そんな中から今回はこちらを。
40's
BURTON ×CC41
WOOL TAILORED JACKET
MADE IN ENGLAND
軍の制服を手掛け、英国王室にも品物を献上していたBURTON。
もちろんしっかりとCC41タグがついております。
生地はイギリスらしいネイビーベースのオルタネイトストライプ。
イギリス仕立てとしましては3つボタンで作るところですが、
こちらはCC41の物資規制の為か2ボタン。
ベントはこの時代に多いノーベントでクラシックなデザイン。
ジャケットのベントはそもそもジャケット本体の運動量を多くすることが目的であり、ノーベントはヒップラインを包んで隠してドレッシーかつエレガントな雰囲気を醸し出します。
とここまで書いていて個人的にいつもCC41について思うのが、
デザインを簡略化し素材を制限していると言われてますが、現在で見ると生地もハリコシのある生地で簡素ではありませんし、デザインも簡略化したとは思えない丁寧な作りです。
そんなCC41のタグがついてるアイテムを見ると、当時の職人が規制のある中でよりエレガントな物を作ろうと技術の粋を集めて作り上げたアイテム達なのかなと感じております。
バックストーリーのあるアイテムもヴィンテージならではの楽しみの一つだと思いますので興味のある方は是非ご来店ください。