DENIM FISHERMAN SMOCK

いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。


スタッフの伊藤です。

 

先日、東京都美術館で開催中のアンドリュー・ワイエス展を見てきました。

 

アンドリュー・ワイエスは20世紀のアメリカを代表する国民的画家の一人(らしい)です。

 

アメリカ美術がミニマルだったりコンセプチュアルだったりと新たな表現に向けて加速している時代に、ワイエスは一貫して近所の人々や風景を写実的に描き続けました。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260627172003j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172039j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172009j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627171958j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172031j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172013j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172024j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627171954j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172028j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627172034j:image

 

全体的に湿度の感じられないカラッとした暗さと認知が見えて良かったです。

 

特に現代日本の高温多湿の中で育つと、こうした環世界があることを直観的に受け入れづらいですよね。

 

ここまで内省的な写実がひとつの国民性を帯びていると考えるとなかなか面白いというか、我々がイメージするわかりやすいアメリカとは真逆だなあと思います。

 

アメリカという国は本当に強固ですね。

 

ジメジメする今時期見に行くといいかもしれません。是非!

 

 

地震や台風が続き、どこか落ち着かない日々が続きますね。

 

この先2週間ほども曇り空が続くようで、気分までどんよりしてしまいそうです。

 

ただ、考え方を変えてみれば夏服一辺倒にならずに済む時期が伸びたという見方もできます。

 

阪急メンズの館内もしっかり冷房効いていますし、電車や他の商業施設でも同じことなのでは。

 

何となく気持ちが沈みがちな時期だからこそ、無理にでもプラスを見出しながら日々を楽しんでいきたいものです。

 

ということで本日ご紹介するのはこちら。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260627171552j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627171621j:image

 

OLD

DENIM

FISHERMAN SMOCK

MADE IN FRANCE

SIZE:FITS LIKE FR52

 

いかにもユーロらしい色味のデニム生地を使用したフィッシャーマンスモック。

 

デニムのフィッシャーマン意外と見かけないと思います。

 

南仏の海の男たちのイメージを纏って、陰気な梅雨時を吹っ飛ばしてしまいましょう!

 

それでは早速ディテールを見ていきます。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260627171617j:image

 

開き襟付きのフレンチタイプ。

 

モックネックになっているUKタイプと比べるとより春夏らしく、何かしら内側に仕込んでレイヤードしやすいのが特徴です。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260627171542j:image

 

襟周り。

 

雑然とした船上で索具などに引っかからないよう、という意図が込められた内付きになっているボタンとポケット。

 

現場仕事の中の合理化が生んだ機能優位なつくりです。

 

この個体は本当に船上で使われていたものではないと思いますが、装飾性を廃した機能的なディテールが、時代を経てファッションの中で記号化され残り続けているのは面白いところですね。

 

テーラードやカットソーなど、元を返せばメンズファッションはほぼほぼそういうものかもしれませんが。

 

こうした文化の流れと変遷が見えやすくなるのも古着の面白いところではないでしょうか。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260627171536j:image

 

袖は筒袖です。

 

ルグラジックのものなどと比べて袖先までしっかりシェイプして細くなっているので、手首の収まりも良さそうです。


f:id:straysheep_yurakucho:20260627171602j:image

 

ガバッと被りやすい、大きく開いた裾。

 

脱ぎ着しやすくていいですね。

 

スモックは脱ぎ着が面倒で…という方もいらっしゃるかと思いますが、ジャストサイズよりやや大きめを選べばそこまで面倒でもないかと思います。

 

ちなみに、この脱ぎやすさも機能的なディテールの賜物で、要は船上での脱ぎ着を簡単にするために大きく広がった裾や平面的なパターンが採用されているわけです。

 

面倒だと感じていたとしても、実際には単なる思い込み、食わず嫌いだったりするもの。

 

是非一度試していただければ!


f:id:straysheep_yurakucho:20260627171611j:image

 

裏返してみるとこんな感じです。

 

 

前回フィッシャーマンスモックについてブログを書いた時に調べたんですが、当時のブルターニュ地方の漁師は裏返して着用することもあったようです。

 

平日仕事着として海での力仕事に使っているとどうしても汚れてしまうので、休みの日は綺麗な裏面を表にして着用していたんですね。

 

ルーツにならって裏返しで着用するのも面白いかもしれません。


f:id:straysheep_yurakucho:20260627171557j:image

 

いい色のボタンがついてますね。


f:id:straysheep_yurakucho:20260627171527j:image

 

共生地のパッチポケット。

 

普通のツイルと違って裏地とコントラストが生まれるのがいいですね。

 

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260627190148j:image

 

嬉しいセルヴィッジ付き。

 

そこまで古いようには見えないので不思議なポイントです。

 

タグもつかないし、もしかしたらホームメイドかもしれません。


f:id:straysheep_yurakucho:20260627171530j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260627171607j:image

 

両袖には何らかの汚れが。

 

オシャレ着っぽい生地感ですが、どうやらある程度ラフな環境で着用されていたようです。

 

こういうところからもホームメイド疑惑が頭を掠めます。

 

 

 

それではスタイリングへ。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260629184556j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260629170352j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260629170358j:image
f:id:straysheep_yurakucho:20260629170402j:image

 (着用STAFF:174cm/63kg)

 

SHIRT…OLD Paul Smith COTTON

HALF SLEEVE SHIRT

 - EUROPE MADE

 

PANTS…40's BRITISH INDIAN ARMY COTTON DRILL TROUSERS(スタッフ私物)

 - MADE IN ENGLAND

 

SHOES…OLD LEATHER SHOES(スタッフ私物)

 

爽やかな青シャツにレイヤードしてチノパンと合わせたスタイル。

 

デニムではあるものの色の主張が弱いので、発色のいい色物と合わせてあげると締まるのかなと思います。

 

フルレングスのチノパンも勿論合いますが、チノショーツでもかっこいいと思います。

 

サイズ感はスタッフソニーでやや大きいぐらいです。

 

f:id:straysheep_yurakucho:20260629182043j:image

 

SHORTS…1951 BELGIAN ARMY COTTON SHORTS

 - MADE IN BELGIUM

 

グリーン味の強いミリタリーショーツと合わせて。

 

夏本番にギリギリ着れるテイストだとこんな感じでいかがでしょうか。

 

中はタンクトップとかで男らしさに振り切るのがいいですね。

 

足元は軽めのサンダルやエスパドリーユなどで、フィッシャーマンスモックの持つ海っぽさを回収しつつ軽やかに仕上げていただければ!

 

 

本日はこの辺りで。

 

デニムフィッシャーマンスモック、いかがだったでしょうか。

 

分かりやすい価値付けがされていない、あまり見つからないアイテムにはやはりモノ固有の魅力がありますね。

 

仮に今からユーロの古いデニム生地を使ってフィッシャーマンスモックを作っても、この個体にあるようなオーラは宿らないと思います。

 

それなりに古くて、あまり見かけなくて、その正体もよく分からない。

 

本来的な古着の楽しみ方を思い出させてくれる、まさしくグッドレギュラーと呼べるアイテムです。

 

是非。

 

 

 

また、最後になりましたが、一点ご報告です。

 

私事ではありますが、7月15日付でstraysheepを退職することとなりました。

 

約一年と短い期間ではありましたが、これまでお世話になった皆さま、本当にありがとうございました。


残りわずかな期間となりますが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、明日も皆様のご来店お待ちしております!