いつも当店をご利用頂き誠にありがとうございます
STAFF 尾方です。
早いもので今年ももう3月。
最近はますます気温が高くなっていき昼間はかなり過ごしやすくなってきています。
既にクローゼットの冬物整理をされ、春物を探されている方もいらっしゃると思います。
今回は個人的おすすめ春物ライトアウターをご紹介いたします。
最初はこちらの二着。
どちらも海軍のアイテムですが、
左側がアメリカ軍、右がイギリス軍になります。
イギリス海軍のアイテムから。
こちらのシルエットはアメリカ軍のM65ジャケットに近しい見た目ですが、
こちらは4つポケットでは無いためミニマルな印象。
ジップはヨーロッパヴィンテージではよく見かけるOPTIジップ。
肩にはマジックテープ式のエポレットが。
度々エポレット付きの軍物が苦手だという方もいらっしゃいますが、
こういったシンプルなルックスの軍物アイテムに付くエポレットは程よいアクセントになってくれると思います。
こちらはアメリカ軍。
程よくフェードしたブラックは、墨黒に近い色味に変化しているところが良いです。
生地はポリ混紡ですが、コットンの割合が多いのかいい白アタリが出ています。
こちらのジッパーはアメリカ古着ではお馴染み、TARONジッパー。
個人的にはアメリカ古着も好きなので、TARONジップを見ると古着好きとしては嬉しくなるポイント。
肩はボタン式のエポレット。
このエポレットで軍物らしさが醸し出されています。
脇にボタン式のアジャスターが付いておりますので多少の身幅調節が出来るのも嬉しいポイント。
こちら軍物ではないですが、当店としては珍しいイギリス統制時代の香港製。
デニム生地が使われていて、何がモチーフなのかよく分からないくらいに情報量が多いアイテム。
アーバンな雰囲気で、見るからに80年代以降と分かります。
変わったヨーク。
変形ポケット
突起のようなジップ
正直80年代以降のこういったアイテムは〝 変わった〟が一番の特徴でして、
なかなかに言葉で説明しずらいアイテムが多いように感じます。
体感にはなりますが香港製の古着は生地、作りがしっかりしているうえに他に類を見ない独創的なアイテムが多い気が。
ディテールのご説明は稚拙ですが実は今回のアイテムの中で一番好きです。
お探しの方も多いフランス製ダブルブレストのコットンジャケット。
生地はライトなダックコットン。
表裏両方ともフラップ式のポケットが。
裏までフラップ式というのは古着だとあまりないかもしれません。
負担がかかるアームホールにはしっかりとパイピング処理。
こちらはフラッシャー付きのデッドストックですが是非、気兼ねなく洗って着込んでクタクタになるまで使用していただきたいです。
続いてビビットなオレンジカラーで派手な二着。
こちらは以前、STAFFのスタイルで軽くご紹介しておりますが改めて。
左側がフランスの物、右側がイギリスの物です。
今回は右側のイギリスのジャケットに焦点を当てて。
イギリスヴィンテージでお馴染み、チェンジボタンが特徴的。
こちらは実際に着てみた方が分かりやすいので後ほど着用画像を。
カテゴリが変わりましてシャツです。
1784年創業の英国老舗ブランド〔 VIYELLA 〕
ウール55%、コットン45%の混紡生地を綾織にしたものをヴィエラ生地というのですが、なんとこちら生地にブランド名を付けて商標登録されています。
生地にブランド名が付いたのヴィエラが世界で最初だったそうです。
日本ではビエラシャツ、ビエラ地といわれています。
ブランドの説明は長くなるのでこの辺りで。
柄は温もりを感じさせる暖色系のチェックで、英国らしい上品な印象。
このあたりのチェックはヨーロッパ古着ならではで、アメリカ古着だと少ないと思います。
勿論ボタンにも抜かりなく黒蝶貝を使用したボタン。
アイテムの紹介はこの辺りで。
続いて今回のアイテムをいくつか使用してスタイルを組んでみましたのでご覧下さい。
イギリス海軍のアイテムを使用したスタイル。
アズーロ・エ・マローネの配色を取り入れてみましたが、にわかなところがあるので一応スカーフなしも。
パンツにはLevi's ビッグE
良い縦落ちをした個体でサイズが合う方は非常におすすめ。
参考までにウエストのサイズ表記は29です。
インナーにはBONCOURAのブレトンシャツを。
個人的に、当店でご好評頂いているロシア軍ボーダーとは少し違ったアプローチで程よくゆったりしたシルエットで抜け感がでて良いです。
足元は青のスペルガを合わせてスマートな軽やかさをプラス。
トータルで見た時に小物にニット帽、丸メガネを取り入れるとシティスタイルぽくて今時な雰囲気が出そうです。
ブラウンダックコットンのジャケットとViyellaのシャツを合わせたスタイル。
こちらはある程度お年を召した方におすすめするスタイル。
パンツには春らしく爽やかなBONCOURA 66ホワイトを合わせ、足元にはジョンロブのスエードレザーシューズ。
小物としてハンティングバッグを合わせました。
こちらのハンティングバッグ年代を考慮すると状態が良い方かと思います。
やはり使用用途からダメージがあるものが多い中、こちらはまだまだご使用頂けると思いますので気になった方は是非。
最後は先程のイギリス、オレンジカラーのジャケットを実際に着用したスタイル。
ビビットカラーに苦手意識があるので克服するために着てみました。
インナーにBONCOURA バンドカラーシャツを合わせ、スカーフにジャケットの色を拾うような色合いの物を。
パンツにはフランス製のスラックスを。
こちらはオレンジ色が入っているので色が拾えるかなと思い、合わせました。
やはり写真だと色味や雰囲気が伝わりずらいです。
是非店頭にてご試着をおすすめ致します。
個人的に今季の春は積極的にビビットカラーを取り入れていこうと思います。
是非、皆様も普段は取り入れない様なアイテムにトライしていただけますとコーディネートの幅が広がると思いますので一着取り入れてみては。