いつも当店をご利用頂き誠にありがとうございます。
STAFF 尾方です。
先ずはインフォメーション。
営業時間に関してのお知らせです。
今週と来週の金曜日と土曜日のみ
OPEN 11:00 CLOSE 21:00
となりますので予めご了承くださいませ。
最近入荷ブログが続きましたが、
今回は、私自身の勉強も兼ねて今回は当店にもありますボルサリーノについて書こうと思います。
STRAYSHEEPでハットがトレードマークなのはオーナー世田。
普段はフェドラハット、夏はパナマハットを被っているのをよく見ます。
そんなオーナーもフェドラハットで愛用しているのがボルサリーノ。
ボルサリーノの始まりは1857年、創業者ジュゼッペ・ボルサリーノがイタリア北部の町アレッサンドリアに工房を設立。
1857年創業とボルサリーノはかなり歴史が長く、
現在ではすでに150年以上の歴史がある老舗高級帽子メーカーです。
1900年にパリ万国博覧会でグランプリを受賞します。
ボルサリーノの上質な帽子が注目を浴び、一躍世界トップクラスに成長させました。
1925年に初めの店舗、ボルサリーノブティック1号店をアレッサンドリアにオープン。
1930年からはハリウッドで衣装として多様され始めたようです。
映画『カサブランカ』でハンフリー・ボガートとイングリッド・バークマン。
『8 1/2』のマルチェロ・マストロヤンニや『勝手にしやがれ』のジャン・ポール・ベルモンドもボルサリーノを着用。
(日本人では麻生太郎さんや元SMAPの木村拓哉さんがボルサリーノを愛用されているという事で有名。)
1970年に高級ブランドで初めてその名が映画のタイトルになりました。
ジャック・ドレー監督、アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンド主演の『Borsalino(ボルサリーノ)』
こちらの映画に関してはまだ見ていないのでこれから見ていきたいと思います。
1980年にここで初めてフェルトハットに加え、エクアドル産のストロー(藁)を用いたパナマハットが加わりました。
ボルサリーノにパナマハットが加わったのは意外と最近だったんですね。
かなり前からある物だと思っていました。
2009年にはミラノのトリエンナーレ・デザイン・ミュージアムが企画した「Serie Fuori Serie(一連のシリーズ外)」展で、イタリアンデザインの不朽のシンボルとして高い評価を得ます。
2017年にはボルサリーノの160周年を記念して、イタリアの経済開発省はボルサリーノを
「Eccellenze del sistema produttivo」(洗練された生産システムの開拓者)だとして、0.95ユーロの切手を発行したそうです。
ここは個人的に面白いと思ったところで、まさか帽子が切手になるとは。
帽子のデザインに関しても面白いエピソードが。
帽子の形状はジュゼッペ・ボルサリーノが考案したと言われています。
1869年のリソルジメント(イタリア統一運動)の際に、当時の下院議員クリスチアーノ・ロッビアが当時のイタリアの首都であり議会があったフィレンツェで暴徒に襲われました。
(19世紀半ば、男性は山高帽を被るのを正装としていました。)
ロッビアも山高帽を被っていたのですが、ステッキで頭部に一撃を受けて山高帽が凹みましたが、ロッビアはこれを名誉の負傷と考えてそのままの形状でかぶり続けました。
このエピソードをきっかけにボルサリーノの帽子にこの中央が凹んだ独特の外観を持つスタイルが仲間入りしたのが始まりです。
下院議員に敬意を表して彼の名ロッビアと名付けられたこの帽子(ホンブルグ帽や中折れ帽とも呼ばれます)は、その後揺るぎないファッションアイテムとなりました。
ハットが今の形になるまでにこのような経緯があったとは。
製造過程についても
フェルトハットは52の行程を手作業で行い、アレッサンドリア工場で帽子の製作に7週間を要しています。
ストローは標高2,550メートルのエクアドルの
山脈中心部にあるクエンカ市で編まれています。
帽子1つを織るのに、最大8ヶ月を要する場合があります。
ハット1つ作成するのにここまでの工程と時間を要するというのは今回調べてみて驚きでした。
以上、ボルサリーノの歴史と製造過程についてでした。
今回ご紹介したのはボルサリーノでしたがまた機会があれば他のメーカーもご紹介しようかと。
まだまだ知らない事が多いので今回のようにブログを介して勉強していければと思います。
宜しければお付き合いして頂けましたら幸いです。