いつも当店をご利用頂き誠にありがとうございます。
STAFF J太郎です。
6月に入りましたが、関東は梅雨入りしそうでなかなかしない日々が続いてます。
梅雨から夏に近づいていきますと、どうしてもカジュアルなアイテムを紹介しがちになりますので、今回はドレスアイテムを。
‘‘ITALY MADE TAILORED JACKET’’
ヴィンテージショップとしては取り扱いの珍しいイタリア製テーラードジャケット。
そもそもイタリアでは古着を捨ててしまうので、イタリア古着自体がなかなか店頭に並ぶことはありません。
そんなイタリア古着の中でも、今回はイタリアブランドのイメージが色濃い‘‘ドレスアイテム’’。
メンズドレスの定番アイテムであるテーラードジャケット。
イタリアのテーラードジャケットとしては南イタリアのナポリが有名ですが、今回入荷しましたのはジャケットは北イタリアよりの物。
一言でイタリアといいましても、南イタリアと北イタリアではジャケットの仕立てが違うのです。
細かく書くと長くなりますので、私個人が思う特徴的な違いは‘‘肩’’のシルエットだと思います。
南イタリアは軽やかさを求めるのと、‘‘完璧の中にあえて空きを醸し出す’’というエレガントを求めることから代表的なサルトリア(仕立て屋)の仕立ての中にはマニカカミーチャ(雨振り袖)というシルエットがあります。
これに対し今回の北イタリアの肩の仕立ては、肩パットの入った構築的シルエットで力強さを表し、繊細なイタリア生地を用いてエレガントさを醸し出しています。
これは北イタリアは貴族文化の栄えた都会的で、イタリア経済の中心であったことからと思われます。
これ以上書いていくと蘊蓄が強くなるので、このあたりで入荷したJACKETを一つご紹介を。
OLD
GRITTI
STYLE by Ermenegildo Zegna
MADE IN ITALY
こちらはイタリアの高級生地メーカーのErmenegildo Zegna(エルメネジルドゼニア)の物。
仕立ても今のイタリア物に比べますと、力強さのある構築的なシルエット。
この構築的なシルエットに、生地がErmenegildo Zegnaのきめ細やかなで高級感のある生地がのることにより、イギリス仕立て程の重厚感はない程よいエレガントさが出ています。
長くなってきたのでスタイリングは次回に。
個人的にテーラードジャケットは平面で見ただけではわからない奥の深いアイテムだと思うので、この機会にぜひ。