ROYAL NAVY UNIFORM by GIEVES

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スタッフ ファルコンです。

前回、前々回と前職の知識を生かし靴ネタのブログを書きましたが、
今回は自分の趣味的な方向へ向かって書いていきたいと思います。

 

自分は古着の中でもミリタリーが好きで、特に好きなのはグレートコート等なのですが、コートはまだ時期ではないですね。
ですがミリタリー好き、特にイギリス軍好きの方には面白いアイテムがあるので、ご紹介したいと思います。

 

それがこちら…

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「GIEVES」メイドのSTAND COLLAR JACKETです。
ちなみにこちらROYAL NAVY(英国海軍)の制服です。
多分、”ナンバーワン ホワイトセレモニアルドレス”と呼ばれるもの。
いわゆる第一種礼装って言われる服ですね。
戦闘服ではなく、式典などの場で着る礼装用のジャケットです。

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1785年に創業した「GIEVES」は1975年に「HAWKES」と合併し、それ以降「GIEVES & HAWKES」としてロンドンはサヴィルロウで仕立服を作り続けています。

この「GIEVES」と「HAWKES」。
面白いことに「GIEVES」は主に海軍、「HAWKES」は主に陸軍の士官達の服を仕立てており、なぜか上手く住み分けがなされていたこと。
また今でも軍関係者は「GIEVES & HAWKES」に注文することがあるのだとか。
(因みにチャールズ皇太子も「GIEVES」の海軍の制服を着て式典に出たことがあります)

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閑話休題。

戦闘服ではなく、士官の式典用の服なのでそれらしいディティールも勿論あります。

まずは肩。
肩には階級を表すショルダーボード(エポレットのようなもの)が付けられるようになっています。
星や線の本数等によって、一目で中佐や大佐などの階級が分かるようになっています。
こちらはショルダーボードを取り付ける穴はあるのですが、ショルダーボード自体はついておりませんでした。

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そして胸。
こちらにはカラフルなプレート状の記章、リボン・バーが付けられます。
リボン・バーとはこれまで授与された勲章や作戦参加章のリボン部分を小さな金属パーツに巻き付けて並べ、
着用者の経歴をひと目で分かるようにしたもの。
こちらもリボン・バー自体は付いていませんでした。

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「GIEVES」仕立てられたでウールのコートなどは見ることがありますが、コットンのジャケットは稀。
なかなかに面白いアイテムだと思います。
気になる方は是非一度見にいらして下さい。