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STAFFファルコンです。
例によって例のごとく、今回もまずはお知らせから。
6/26(金)より営業時間が通常通り11:00-20:00に戻ります。
仕事帰りにゆっくりと商品を見て頂けると思いますので、
どうぞよろしくお願い致します。
さてタイトルに祭りと書きましたが、特にイベントを行っている訳ではありません。
今現在、店頭には「Church's」が6足ございます。
スムースレザーは勿論、スエード、ポリッシュドバインダーとアッパーの素材は色々。
そして時代も三都市のものも二都市のものも。
これだけバリエーションに富んでいるのも珍しいので、思わず祭りと題してしまいました。
どこのブログでも書かれているとは思いますが、まずは軽くチャーチの歴史から。
チャーチのは1873年、Thomas Churchとその妻Eliza、そして二人の息子AlfredとWilliamがノーザンプトンに工房を開くところから始まります。
のちに息子のWilliamは左右別々の木型(以前は靴には右足と左足の区別がなかった)や様々な素材、サイズについてもハーフサイズを導入するなど、現在の靴の礎を築いたといえますね。
ちなみにこの1873年、日本では明治6年、ファッション業界的にはリーバイスの創業者たちがリベットでポケットを補強したズボンの特許を取得し、ジーンズ発祥の年なのだとか。
そして阪急メンズ東京に勤めている自分にはまさに運命とでも言いましょうか、阪急電鉄・阪急百貨店・阪急東宝グループの創業者である小林 一三氏の生誕年でもあります。
閑話休題。
それでは早速、祭りに登場する6足のChurch’sをご紹介。
まずは王道、黒のストレートチップ、73LASTの”BALMORAL”。
インソールの表記は三都市でアッパーはブックバインダーカーフ。
三都市の表記は80年代から90年代になります。
どんなシーンでも活躍してくれる頼もしい一足です。
次はセミブローグ、チャーチの中では定番の”DIPLOMAT”。
インソールのロゴは薄くて見えにくいですが、文字のバランスから三都市だと思われます。
アッパーはスムースレザー。渋さと格好良さを兼ね備えた一足です。
SOLD THANKS
3足目はモンクストラップ。モデル名は”PICCADILLY”。
こちらも73LAST、三都市のブックバインダーカーフ。
ブックバインダーカーフは表面に樹脂コーティングされたガラス革と呼ばれるものなのですが、樹脂層が薄いためなのかクリームが浸透していく感じがあります。
ちなみに現在販売されているガラス革の靴はほとんどクリームは浸透していきません。
4足目、こちらは黒のフルブローグ。モデル名は”HENLEY”。
LASTは読めませんでしたが、なんと二都市表記のインソール。
二都市表記のものは60年代後半から70年代のものとされています。
アッパーはスムースレザー。フルブローグの重厚感がたまりません。
5足目もフルブローグですが、こちらはブラウンのスムースレザー。
LAST73の”CHETWYND ”。チャーチのフルブローグの定番ですね。
ブラウンのスムースレザーがよいムラ感にエイジングされています。
そしてこちらも二都市。年代は古いですが状態は最高です。
HOLD
最後はこちら、ブラウンスエードのフルブローグ、73LASTの”BUCK”です。
このスエードはクードゥと呼ばれるウシ科の動物の皮を使ったスエードと言われています。
三都市の表記と共に”REAL CAPE BUCK”と刻印されています。
以上、現在取り扱っているChurch'sのご紹介でした。
靴は一足一足サイズ感が違うので、気になった方は是非一度足を入れて確かめに来て下さい。
スタッフ ファルコンでした。